トップダウンでタンクトップⅡ(その2)

まず、襟ぐりと脇ぐりの形を適当に決めます。
決めるのは適当でも編むときは設計図通りに編んでいきます。編むことに集中できるよう、編みながらデザインに頭を使わないためです。

ゲージを基に下図を作りました。
これを基に、さらに頭を使わないよう、段毎にどこを増やすかわかる表を作っておき、編んだ段を消し込んでいきます。
例えば7段目は、前襟ぐりと後ろ襟ぐりで増し目を入れるという意味です。

脇の下を繋いで輪編みにするまでの段を書いてあり、奇数段がおもて面、偶数段が裏面です。
おもて面では表編み(knit)の間にかけ目を入れていきます。
裏面では、かけ目を外しながら表編み(knit)していきます。
編むときは、下図をイメージして今どこを編んでいるのか把握していてください。

半周編んだところ(中間位置)で針を出し入れするマジックループが必要となります。
これ自体は難しくはないのですが、ここで作業を止めると中間位置なのかスタート位置なのかの判別がわからなくなってしまうので、「赤子が泣いても」マジックループ位置で止めずに最後まで(おもて面ならおもて面を全部を)編んでください。

増し目は、端の目の内側に入れます。編み方はKFBでやります。これは左に子目ができるので、例えばおもて面で前襟ぐりに増し目を入れるには下図のようにします。

玉が4つなので、編み始めるとすぐに糸がこんがらがります。気にせずに、2段編んだら玉を動かして糸の絡みを直してください。

編んでいくと最初にまず後ろ襟ぐりのカーブが終わって左右の後ろ身頃を繋ぎます。これで玉が1つ減ります。

設計図では17段目つまりおもて面を編んでいるときに繋ぐようにしました。しかし、繋ぐために作り目を20目入れるのですが、おもて面だとかけ目を入れないといけないので、裏面となる18段目で繋ぎました。裏面はかけ目がないからです。下図の状態です。
作り目の現物は以下の通りです。裏面が見えています。作り目の数がわからなくならないように黄色いマーカーを入れています。
作り目の先端の糸で右後ろ身頃も編み進めて、前段まで右後ろ身頃を編んでいた糸は切り離します。
前身頃も同様に、32段目で8目作り目をして繋ぎます。
あとは脇ぐりの増し目をしながら40段まで編んでいきます。
この繋ぐ時にねじれないように注意してください。ねじれてつないでしまうと編み戻してやり直すしか方法がありません。
4つのブロックを平面においてねじれのないことを確認してからつないでください。

42段目で両脇の下を各々8目の作り目で繋ぐのですが、以降の輪編みを、おもて面で編みたいのと、スタート位置が脇の下に来るように、繋ぎ方を工夫します。

まず42段目の裏面編みは、左脇の下は襟ぐりと同じように針に8目の作り目をして前後身頃を編み繋ぎます。これで糸は1玉になりました。そして、この段の編み終わりのところで針に4目作り目をして終わります。

次の43段目は、この作り目からおもて面編みで編み戻ります。
そして最後まで編んだら、針先に5目作り目をして、スタートの作り目と繋ぎます。
この時に5目の最後と4目の最初の目を2目1度で編んでしっかりと繋ぎます。
以降はおもて面で輪編みのみとなります。スタート位置にマーカーを入れておきます。
今回の模様は、輪編みでは、1段目は表編み(knit)とかけ目、2段目は裏編み(purl)とかけ目外しとなります。

脇の下から数段編んだところが下の写真です。編み地がゆるゆるのせいか、ゲージが全くあっていません。
思ったよりも、横に長く縦に短くなっています。
縦に引っ張ってみました。こうすると編み地模様もデザインに合ってきますし、寸法も良くなります。

どうなることやらわかりませんが、とりあえずこのまま胴部を裾まで編み進んでみます。
ウェストに絞りを入れたり裾を短めにしたりする必要があるかもしれませんね。
コメント: 0