ケーブルカーディガンLOOFAH(その1)

この作品、ヘチマ襟の例として見つけたのですが、Ravelry で大人気だってことがわかりました。プロジェクト投稿が381人もいるんです。縄編み模様はもっと単純なものに変えて、トップダウンで編んでみたいと思います。

寸法は下図の通りです。ただし襟の部分は、平面編みの編み図です。この方が襟の寸法が表現しやすいので。数値はセンチです。トップダウンで袖も一緒に編むので肩は短くします。

鹿の子編みは、下図のように、襟と前立て、それと裾広げに入れます。目数を変えずに鹿の子編みの目を減らしていく(鹿の子編みの目を縄編みの目に置き換えていく)と、破線のように幅が縮んで出来上がります。縄編みの方が鹿の子編みより1目が小さいからです。
縄編みは、下図のように6目6段で1組のものにします。襟と前立ての縁飾りは、カギ針を使って最後に編み込みます。
では編み始めましょう。
毛糸は、ユザワヤのマンセルメリノ150レインボーで、ゲージは、7号針で21目29段/10cmです。
まずは暫定作り目を14cm作って、鹿の子編みで18cmの長さまで編みます。

18cm編んだら次は下図のように編んでいきます。


基本は、肩線の両側で各段増し目と、前身頃の鹿の子編みは2段ごとに1目減らしです。減らすと言っても減らし目ではなく鹿の子地を縄編み地に置き換えるのです。
      
①鹿の子編み(黒)で端まで編んだら、次の端までコブとコブの間の目を拾います(青)。この時に、両端は角の目を拾ってその両サイドにマーカー(緑)を入れておきます。この角の目(紫)は肩線にします。次に別糸に休めている暫定作り目の目(赤)に針を通します。

②赤の目を鹿の子で編んだらマーカーを入れ、次に肩線の目の両サイドで増し目(黄)をします。増し目は自分のやり易い方法でやってください。私はKFB(裏編みの時はPFB)にします。そして青の目を縄編み模様を編んでいきますが(オレンジ)、最初の段なのでメリヤス編みします。そして同時に目数の調整をします。私の例で言うと、コブとコブの間の目を拾ったら31目でした(肩線の目を除いて)。18cmは糸の標準ゲージでメリヤス編みで18×2.1=38目ですが、縄編みは基本的にはゴム編みなので18×2.4=43目と考えて、あと10目ぐらい増やすことにしました。そのため3目に1目PFB(裏側なので)を入れました。もう片方の肩線の目の両サイドにも増し目を入れて、次にマーカーを入れ鹿の子編みします。

③この段では、肩線の目の両サイドで増し目と、鹿の子編みを1目減らします。この時にマーカーをずらしておきます。オレンジの目は、縄編みを開始します。縄編み模様は、今回のものは単純なものなので、配置をあまり気にせずにスタートします。

④この段では、肩線の目の両サイドで増し目します。鹿の子編みは減らしません。

以降肩線の長さが4cmになるまで③④を繰り返します。
12段編んで肩線が4cmになりました。マーカーの位置でわかるように、鹿の子編みの目数が減っています。暫定作り目から逆向きに編んでいくところは、メリヤス編みだとうまくつながるんですが、鹿の子編みだと半目ずれるので、境目ができてしまいました。やむを得ません。
ここからは、下図のように、肩線の目を2つに分けて袖ぐり線の目(紫)とし、その目の間に袖の目を2段に1度(表編みの段)の増し目(黄)で増やしていきます。表編みの段では鹿の子編みを1目減らすのも忘れずに。
一方、袖ぐり線の前身頃側(下図の青)と後ろ身頃側は、とりあえず6段毎に1目の増し目を入れていき、あとで(袖ぐりの高さが10cmを超えたら)、増し目の頻度をあげて袖ぐりの形を整えることにします。
袖ぐり高さが5cmぐらいまで編んだところです。この調子でさらに編み続けます。
コメント: 1
  • #1

    篠原 (火曜日, 29 9月 2015 15:55)

    シュウコさん
    メッセージありがとうございます
    メールで返信できなかったのでこの欄で返信します
    ブログに興味を持っていただいて嬉しいです
    日本ではトップダウンは普及していません
    編み図で表しにくいからだと思います(最近の毛糸だまには載ってました)
    日本でも普及して欲しいと思いブログを書いています
    これからもいろいろなものに編み図無しでのトップダウンで挑戦していきます
    時々ブログ覗いてください