写真のデザインを編んでみます。デザイナーはイギリスのKim Hargreavesさん。ラグラン袖なので襟ぐりの縁編みから始めるトップダウン編みで簡単に編めます。
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糸はワールドフェスタの「コットンスラブ」、綿100%で標準ゲージは6〜8号針で20目28段/10cm。ですが、試しに7号針で編んでみると、糸が太くなったり細くなったりしているのでしっかり編めずゆるくなってしまいます。結果的にゲージは15目/10cmでした。
ところで、ベースのデザインは脇の下まで鹿の子で胴体は裏編みになっていますが、今回の糸ではしっかり編めないので、脇の下まで裏編みで胴体を鹿の子にします。脇の下より上の方を粗い編み目にした方が夏向きだと思うからです。
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縁をのぞいた襟ぐりの長さは、ラグラン袖8cm×2+身頃25cm×2+前立て2.5cm×2=71cmで、106目とします。作り目はこれから10目引いて96目とします。
作り目をしたらガーター編みで4段編んでで襟ぐりの縁とします。この時2段目と4段目でなるべく均等に5目づつ増やし、106目にします。
5段目で下図のようにマーカーを入れて、以降増し目編みを始めます。前立ての5目はガーター編みにします。ラグラン線は1目の表編みにします。
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脇の下までの増し目の入れ方は下図に示します。Rはおもて面、Wはうら面を表しています。おもて面を裏編みにするので5段目以降奇数段は裏編み、偶数段は表編みします。
増し目はKFBかPFBを使います。マーカーにかかるところは増し目した後すぐにマーカーをずらします。増し目を入れる位置はラグラン線のとなりです。
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下の写真は、26段まで編んだところです。脇の下での袖周を30cmにしたいので、袖の目はこれ以上増やさずに、脇の下で胴体を9cmのばして袖に組み込むことにします。今回のデザインは脇の下が浅いのが特徴になっているので、この方法で袖の目を増やします。
そうなると胴体の半周も9cm増えることになり29+9=38cmとなるのでバスト82(半周で41)ならあと3cmだけ増やせばいいことになります。つまりこの先脇の下までに身頃には増し目段を2回だけ入れます。
脇の下の胴体をのばして袖周を確保したので、襟ぐりから脇の下までの深さは通常よりも短く10cmとするとあと2cm6段で達します。このように考えて27〜32段を決めました。
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32段目は、袖の目を別糸に休めて胴体をつなぎます。この時下の写真のように13目(9cm分)作り目をしてつなぎます。なお、ラグラン線の目は胴体側にいれました。
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また、32段目の最後は、戻らずに前立てのところでつないで輪編みにします。つなぎ方は下の写真のようにします。
①ガーターの目は編まずに右針に滑らせます
②ガーター部を重ねます(見えているのはうら面です)
③左針のガーター目を別針に移します
④別針の目、右針の目、別針の目、右針の目・・・・という順で左針に移します
⑤ガーターの目を2目1度で編んで行きます
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33段目からは、鹿の子で輪編みします。3段編んだら白い綿糸で2段編みます。次からは6段グレー、2段白を繰り返します。下の写真のようになります。
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ここで先に袖を延ばします。
下の写真のように、脇の下で胴体をのばしたところの真ん中から新糸で7目拾って右針に乗せ、休めていた袖の目を編んで、また7目拾って真ん中に戻ります。これで1周です。
以降輪編みで編んで行きます。うら面で編んでいくので、編み目は表編みして下さい。またうら面で編んでいるので、7目づつ拾う時の糸を出す方向に注意して下さい。糸の輪をおもて面に出すようにする、ということです。
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袖は増しも減らしもせずに表編みで10周編んだら、1目ゴム編みを2周編んでゴム編み止めして終了です。下の写真のようになります。
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袖が終わったら胴体に戻って編み進みます。脇の下から23段編んだところで、マネキンに着せてみました。思惑通りの出来です。
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