キッズカーディガンBLOCK(パターンなし)

BLOCKをパターンではなく、編み方の説明だけします。トップダウンなので、ご希望の寸法に変えて編んで下さい。

概要

胸周りに、色を変えてブロック模様を入れた、子供用のシンプルなカーディガンです。難しいテクは何一つないので誰でも簡単にサッと編めてしまいます。 
袖はラグランで、トップダウンでシームレスに編んでいきます。前立ても編みこんでしまうので、後でとじつける必要はありません。編み終わりが即完成です。

寸法

見本は3〜5才用のサイズです。 並太の毛糸を6号針で編みました。だいたいですが、ゲージは20cm・25段/10cmです。胸周り(=胴周り)が68cm、丈が35cm(脇の下まで15cm、脇の下から20cm)、首周りが40cm、袖の長さが脇の下から25cmです。脇の下での袖周は24cm、袖口で20cmです。
ご希望のサイズに変えて、編んで下さい。

編み始め

指で作るつくり目を40cm(82目)作り、2目ゴム編みを3段(1.5cm)編みます。次の段をヨークの第1段目として、両サイド4目(2cm)はガーター編みにするために裏編みに、その他は表編みで、増し目を入れながら、ラグラン線の位置にマーカーを入れていきます。ラグラン線の前後は、かけ目(増し目)、表編み1目、マーカー、表編み1目、かけ目(増し目)とします。こうすると、表編み2目がラグラン線になります。ラグラン線は、左右前身頃が13目、袖が17目、後見頃が22目、となるように入れます。以下表段で増し目、裏段は増し目なし、を繰り返してヨークを編み進めます。両サイドのガーター編みを忘れずに。

ボタン穴

ガーター編みの部分は前立てなので、10段(6cm)毎にボタン穴を入れます。最初の穴は9段目に、女物なので右前身頃に開けました。穴の開け方は、ガーター編みの4目を、2目1度の裏編み、かけ目、裏編み2目、と編みます。

ブロック模様

ヨーク開始から17段目(5cm)からブロック模様を入れます。
まず、色違いの糸を付けて、2段編みます。この時、元の糸は切らないでそのままにしておきます。次の2段は元の糸で編みますが、5目毎に、滑り目にします。次の2段はまた色違いの糸で編みます。滑り目にしたところは、色違いの糸が出て、四角い模様になります。さらに次の2段は元の色で編みますが、今度は滑り目の位置をずらします。こうするとブロック模様ができます。最後に色違いの糸で2段編んで模様ゾーンは終了です。

脇の下の位置

模様が終わった後も、増し目をしながらヨークを編んでいきます。ある程度進んだら、このまま編み進めるとどうなるか予想します。後ろ身頃の幅が予定の胴周の半分(34cm)になるときに、つまり脇の下に達したときに、ちょうど袖の周長が予定の寸法(24cm)に達するかどうか、が問題です。
袖の周長が足りなそうな予想なら、前身頃側の増し目の頻度を下げます。例えば2段おきを4段おきに入れるように変えて、ラグラン線を立てるようにします。反対に袖の周長がオーバーしそうな予想なら、袖側の増し目の頻度を下げます。例えば、2段おきを4段おきに入れるように変えて、ラグラン線を寝せます。今回は、後者だったので、41段目からは袖側の増し目を4段おきにし、さらに袖の周長が24cmに達してしまった45段目からは、袖の増し目を止めました。これにより、脇の下近くでラグラン線が水平に近づきました。
52段目で、後ろ身頃の幅が34cmになったので、53段目で前後身頃をつなぎ、袖の目は別糸にとって休ませます。前後身頃をつなぐ時は、前身頃の最後と後身頃の最初の目を、2目1度にします。こうすると脇の下の穴が開きにくくなります。

胴体

両サイド4目のガーター編みの前立てを編み込みながら、ボタン穴も忘れずに、脇の下からの17cm、メリヤス編みで編み進みます。最後の3cmは、2目ゴム編みにし、伏せ目をして胴体の終了です。実際には、最後のボタン穴を丁度いい位置(裾から1cmのところ)に持って行くため、メリヤス編みの編み終わりは、脇の下から19cmになりました。

別糸に休ませていた袖の目を、輪針で拾います。新しい糸を付けて編み始める前に、糸にとじ針を付けて、脇の下の穴の空きそうなところを、3段分ぐらい適当に綴じてから、続けて編み始めます。こうすることで、編み上がった後で穴を塞ぐ手間が省けます。

袖周の編み始め55目(24cm)を袖口で47目(20cm)にするために、13段おきに2目の減らし目を入れます。減らし目は、脇の下の延長線上に入れます。つまり、各段の編み始め(=編み終わり)を挟んで、右上2目1度と左上2目1度を入れます。
減らし目を入れながら、脇の下から21.5cmまでメリヤス編みで、その後3.5cmは2目ゴム編みにして、伏せ目をして終了です。

トップダウンなら、この説明だけで、あなたのゲージに関係なく、見本の寸法に関係なく、あなたの好きな毛糸で、あなたの好きなサイズで編み上げることができます。もっと言えば、これで編めるあなたは、こんな説明がなくっても、写真を見ただけで編めるはずです。トップダウンのポイントは太字のところにあります。

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