ツイードプルオーバーSimpleDROP(その1)


デザイン

最近流行りの、ルーズフィットなドロップショルダーを、トップダウンで編んでみます。

毛糸はMINICABと同じもので、5号針を使います。デザインは、襟は短いゴム編みで丸首、襟ぐりをやや大きめに、身頃は模様を入れず単純なメリヤス編みで、裾は長めのゴム編み、袖は途中からゴム編みとします。途中で変えるかもしれませんが、スタート時のイメージはこんな感じです。

編み方

トップダウンとは言え、ドロップショルダーの場合は、袖まで一緒には編めません。まず身頃を編んで、その後、袖口から拾い目をして袖を編みます。つまりトップダウンでベストを編んで、それに袖をつけるんです。

まずは首周りを好きな長さで作り目をします。今回はやや大きめに、50cmにしました。1目余分に作り目して、最初と最後の目を2目1度で編んで、しっかりと輪にします。2目ゴム編みで1.5cm編み、最後の段で、作り目の半分の位置にマーカーを入れます。

次の段から、メリヤス編みですが、編み始めの1目と、マーカーの1目前の目と1目後の目と、1段の編み終わりの目を、Kfbで各段増し目をします。

肩線の作り方

Kfbで増し目をすると、1目が、左側に1目ねじり目が増えて2目になるので、肩剥ぎ線用にわざわざ目を作らなくても、マーカーの左の目と、各段の編み始めの目が、浮き上がって肩剥ぎ線になります。それが下の写真です(編み始めの目)。

身頃の編み方

ドロップショルダーなので、肩幅と胴幅が一緒ですから、その寸法になるまで増し目を続けて肩線をのばします。今回は肩幅=胴幅=50cmとしたのでこれに達したら、増し目を止めて、前身頃と後身頃を別々の糸で、しかし同じ輪針で、交互に編みます。絵で描くと下図のようになります。


①A玉で表編み、②B玉で表編み、③B玉で裏編み、④A玉で裏編み、という順に編みます。

最初のところは、肩の幅まで編んだ最終段(=輪編みの最終周)の最後の目を編んだら、裏編で戻ります。つまり③。そして、マーカーまで来たら別の玉の毛糸を付けて、裏編みします。つまり④。という風に始めます。
途中まで編んだところ。
肩線で折り返すとこのような状態。四角いベストを編んでいることになります。
肩幅が胴幅より小さい、四角くない、普通のベストを編むときは、もうちょっと早めに肩線の増し目を止めて、前後身頃の編みに入り、脇の下が近づいたら、身頃の両サイドに増し目を入れて幅を広げ、袖穴の形を整えればいいのです。最後に、袖穴の目を拾って縁編みをすればベストは完成です。身頃を編んでいるときに縁も一緒に編むことも出来ます。
コメント: 2
  • #2

    篠原 (土曜日, 21 10月 2023 08:48)

    jitome さん

    このブログを見つけていただいてありがとうございます。
    編み図なしで編んでいただけるとうれしいです。

  • #1

    jitome (金曜日, 20 10月 2023 11:59)

    セーターを編み始めた初心者です。この編み方の解説を探しておりまして、すごく理解が深まりました。感動しております。(日本語のトップダウンだとラグランの解説が多い···)
    この編み方でニットポロが可能でしたら、是非お願いしたいです...!