コットンニットティー(その2)

イベント2

肩線が11cmに達したので、袖を編み始めます。今回は、中心から19cmと遠く、肩先から始めるので以前に考えた(「袖の増し目」)ように、
最初の2段は、各段片側1目増し目
3段目から8段目は、各段片側1.5目増し目
9段目から14段目は、各段片側1目増し目
15段目からは、2段毎に片側1目増し目
とします。
8段目までの袖の目だけを図に描くと、下図のようになります。黒丸が増し目で、Rはおもて面、Wは裏面を表しています。一番下の1目が肩線の目です。両サイドの目は袖ぐり線の目です。この外側にマーカーを入れて身頃と区別します。9段目以降も増し目は、袖ぐり線の目の内側に入れます。
前身頃の襟ぐりをこれまで通り3段毎に1目増し目をしながら、袖も編んでいきますが、前身頃の目数が後ろ身頃の半分になったら次のイベントに入ります。
イベント3

後身頃の目数は94目です。袖を編み始めてから40段編んだところで、前身頃の目数が47目になりました。ここで、左右身頃をつないで輪編みにします。この時、下の写真のように前襟ぐりの深さは18cm,袖ぐりの深さは、14cmでした。
40段は裏面なので、ここからおもて面をもう1段編んでから、前後身頃をつなげます。下の写真は、もう1段編み終わったところです。
まず、別針に右針のガーター4目を移します。
次にこのガーターの目を、左針の目、別針の目、の順に繰り返し右針に移します(下の写真)。そして、続いて身頃を編んでいきます。
1周編んでガーターのところに戻ってきたら、ガーターの目は2目を1度で4目編みます。下の写真のマーカーの右側の4目がそれです。
ここで、次のイベントである脇の下までどう編むか決めておきます。そのために、後ろ身頃の広いところでゲージを計ります。27目35段/10cmでした。
袖ぐりの深さは20cm欲しいので、あと6cm必要です。これはゲージから20段ほど。一方、胸囲を、88cmとすると前身頃をあと3cm広げないといけません。これは、ゲージから8目になります。あと20段編む内10段編んだら、前身頃(後ろ身頃も)の袖ぐり側を2段毎に1目増し目を入れることにします。入れるのは、袖ぐり線の目の身頃側に入れます。つまりマーカーの隣です。これで5目増えます。残り3目は輪につなぐ時に作り目で増やすことにします。
あと20段編んで、脇の下に達した時に、袖周がどのぐらいに成るかチェックします。現時点で63目ですが、現状通り2段毎に片側1目で増やしていくと、20段編むと両側で20目増え、83目になります。これは、ゲージから31cmになります。更に脇の下の作り目6目があるので33cmに成ります。ちょうど欲しい数値です。これは、最初の袖の増し目の設計が適切だったと言えるのかもしれません。
イベント4

袖の両側前後身頃の袖側に予定通り増し目を入れながら20段編んだところです。
次の周で、袖の目を別糸に休め、前身頃と後ろ身頃をつなぐ時に3×2=6目作り目を入れます。
両脇の下に作り目を入れて前後身頃を繋ぎ終わったところです。
ここで、襟の縁をつないでおきます。 まず、下の写真のように、別針を2本用意して別糸に休めている目に通します。次に別糸を抜いて、かぎ針で引抜きはぎします。
おもてから見るとこのようにつながりました。
あとは胴体を好きな長さまで編むだけです。ここまででちょうど3玉使いました。90g300mということになります。

ところで今回、途中から、自分で開発したKBFを使ってみました。今回の糸だと苦もなく編めました。マーカーを移動するより楽でした。

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