春用に、アンサンブル、今の言葉だとツインニット、を編んでみます。
内側はタンクトップ、外側は7分袖のカーディガンで、タンクトップの前面にガーター編みのパネルを入れるだけにして、あとは全てメリヤス編みでシンプルに仕上げたいと思います。縁取りもゴム編みではなくガーター編みにして、春らしさを出す様にします。
本当は、綿糸で編みたいところですが、手許に白い(生成り)ウールが20玉(30g/玉)あるのでこれを使うことにします。
さて今回は、私のメモで編み方を説明したいと思います。
下の様なもので1枚に全てを記載しています。いつもはメモ帳に書きなぐっているメモをきれいに書き直したものです。
メモの左上を拡大したものが下の図です。ここで、寸法を決めています。
襟ぐりの幅を、やや大きめに首と肩先の中間ぐらいの26cmに決めました。これでA点が決まります。
次に、胸囲を88cmとしました。そして脇の下の位置を、肩から22cmとしました。これでB点が決まります。
脇の下は、あとで作り目で8目増やすので、この分の半分の4目2cmを引いたところがC点です。これとA点を結ぶ線が、袖ぐり(ラグラン線)になります。
図の右側にラグラン袖とセットイン袖とを描いてあります。
今回の様に襟ぐりの幅が大きい場合(=A点が首から遠い場合)はラグラン袖にします。なぜなら、トップダウンで編む場合のセットイン袖は、肩線の終了位置(=袖が始まる位置)を首と肩先との中間位置にするからです。つまり今回の場合だと、肩線をとる余裕がないということです。
前身頃の襟ぐりは、チョット大きめに15cm下げた位置にします。これがD点です。図中の斜線部は、あとで目を拾って編みつける縁です。この分も考慮してD点を下めに決めました。
さて、寸法が決まったら作り目をします。メモの左下を拡大したものが下の図です。
毛糸玉に書いてある標準ゲージを使って、目数を計算します。針は5号針です。
襟ぐりの幅26cmを後身頃の寸法として56目、これにラグラン線(2目×4)、袖(1目×2)、前身頃(1目×2)の合計68目を作り目します。第1段目で、ラグラン線の両側にマーカーを入れます。
作り目が決まったら、増し目の入れる頻度を考えます。メモの中央下部を拡大したのが下の図です。
襟ぐりは、A点から5cmは増し目なし、さらに5cmは4段毎に増し目、さらに3cmは2段毎に増し目、最後の2cmは各段増し目、とします。
袖ぐりは、A点から17cmは6段毎増し目、さらに5cmは2段毎に増し目、とします。
そして、まず22cm分70段の数字を書き込みます。メモの右側を拡大したのが下の写真です。左側に書いた偶数は表面、奇数は裏面です。
これに、前身頃の襟ぐりに増し目を入れる段に小さい●を打ちます。17段目から33段目までは4段毎に、35段目から43段目までは2段毎に、44段目から最後の48段目までは各段に。
次に、前後身頃に袖ぐりの増し目を入れる段に△を入れます。7段目から55段目までは6段毎に、57段目から最後の69段目までは2段毎に。
最後に、袖の増し目を◯で2段毎に入れます。右下に書いた様に、脇の下であとから入れる作り目の分を引いて袖周が28cmになる様に入れます。逆算して、増し目は63段目で最後にします。
メモの右側に書いた様に、最後にチェックのため、数字中の●△◯の数を数えます。
襟ぐりは15目7cmプラスでD点まで6cm不足です。この分は作り目して加えます。
メモの左下を拡大した下の図に示す様に、D点はセンターですが、左右前身頃が重なる様に、前立ての幅2cmの半分分1cm足してE点まで伸ばすのでので、結局作り目は7cm(16目)になります。
袖ぐりは、16目7cmプラスでOKです。
袖周も、62目28cmプラスでOKです。
このメモに従って、今ちょうど、32段、10cmほど編んだところです。編んだ段は斜線で消していきます。
今回の増し目は全て、かけ目でやっているので、穴が空いているところが増し目したところです。増し目を入れる位置は、襟ぐりでは端の目の隣、身頃の袖ぐりではラグラン線の隣、袖もラグラン線の隣です。
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