クルーネックのセーター(その2)

まずは、襟ぐり、袖ぐりをはっきりさせてておきましょう。編み図から読み取った結果は下図のようになります。数字は目数、丸の数字は段数です。カーブの数値は増し目のピッチで、1/2×2なら2段毎に1目増を2回という意味です。袖は肩口で16目拾ってスタートしますが、これは8/2.3×3.2=11なので、12段編んだところで回り込んで16目拾うことにします。。
次に、脇の下までの袖の増し目を決めておきます。8目と6目は拾い目ですが、カーブを描く22目分をどう増やしていくかが問題です。パターンは袖と身頃は別作りの前提のため、トップダウンで身頃に袖を続けて編む場合には、パターン通りでは長さが合わなくなります。そこで、ピッチを図中の今回と書いたピッチに変更します。身頃と袖の段数を合わせるためです。袖の上部はパターン通りにして下部で合わせます。
次にイベント段を整理しておきます。

0段:肩線を21目×2セット マジックキャストオン
5段目:後ろ襟ぐりカーブ開始(1/2)
9段目:後ろ身頃つなぎ30目
12段目:袖の開始(拾い目)
13段目:前襟ぐりカーブ開始(1/2)、袖の増し目開始(1/1)
17段目:袖の増し目(1/2)
21段目:前襟ぐりカーブ(1/1)
25段目:前身頃つなぎ18目
49段目:袖の増し目(なし)
51段目:袖ぐりカーブ開始(1/2)
61段目:袖ぐりカーブ(1/1)、袖の増し目(1/1)
63段目:袖の目休め、脇の下つなぎ片側12目
次に模様合わせをしておきます。身頃の幅は最初は76目で偶数なので、2目1組の模様を当てはめると下図のようになります。肩線の1段目を編むときはこれに従います。上記のイベントに更に4段毎に模様編みの段が入るので忘れないようにして下さい。模様編みの1段目は上図ですが5段目はこれとひっくり返った模様になるのでこれも注意して下さい。編みあがった4段前の模様段を見てそれと模様がひっくり返るように編むようにして下さい。
ここまで準備したら編み始めます。
まず、マジックキャストオンで21目の作り目を2組作ります。そして、下の写真のように位置決めし、左の肩先から後ろ身頃を編むところからスタートします。後ろ身頃を編むのは作り目したAとBの糸ですが、前身頃はCとDの糸を新たに付けて編み始めます。
1段目を編んだところです。4つの糸はこのようになっています。この段から模様編みも入れていきます。
4段編んだところです。次の段から後ろ襟ぐりのカーブに入るので、矢印した端の目の内側に1目増し目を入れます。
8段目 まで編んだところです。後ろ襟ぐりのカーブが完了、片側で2目づつ増えました。
9段目で、後ろ身頃を30目の作り目でつなぎました。マーカーを入れたのは30目を数え易くするためです。境目がわからなくなるからです。
12段目(うら面)で袖の目を片側16目づつ拾って、前後身頃をつないだところです。拾い目の境目にマーカーを入れておきます。以降このマーカーが袖と身頃の境目です。さらに、針をずらしてスタート位置を変えました。次からはDの糸1本で編んでいきます。ABCの糸は玉から切り離します。次は13段目なので前襟ぐりのカーブを開始位置します。
24段目をうら面で編んだところです。
25段目をおもて面で編んで身頃を18目の作り目でつなぎました。ねじれないように気を付けてつなげて下さい。
50段編みました。次の段から身頃の袖ぐりカーブをつけていきます。
62段まで編みました。身頃の襟ぐりも袖の増し目も終了です。
63段目で、袖の目を休め、脇の下で12目作り目をして前後身頃をつなぎました。このあと、編み始めの位置を左の脇の下のセンターライン (作り目の真ん中6目の位置)までずらします。
65段まで編みました。マネキンに肩がないので肩のふくらみ加減がいいかどうかわかりません。65段目はちょうど模様編みの段でしたが、なぜか模様編みが前後身頃で合わなかったので、脇の下のセンターラインで調整しました。。
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