ツイードジャケットBRIO(その1)


毛糸と編み地

BEERIBの袖を編んでいたらあきてきたのと、新しい毛糸を買ったので、次の作品に取り掛かってしまいました。毛糸はハマナカのアランツイード。この糸で、街で見かけた珍しい編み地で、ジャケット風カーディガンを作ろうと思い立ちました。

珍しい編み地は、機械編みニットのワンピースで見かけたものですが、表は糸が斜めに組み合わさったしっかりした構造で、裏は1目ゴム編みのようでした。何というものでどう編むのか? ネットで探しまくってやっと見つけました。ブリオッシュ編み。その中の Stockinette Brioche Stitch、直訳するとメリヤスブリオッシュ編み。

ブリオッシュとはフランス語でお菓子パンのこと。マリーアントワネットが、市民がパンが食べられなくて困ってるときいて、「パンが無ければお菓子(ブリオッシュ)を食べればいいのに」と言って大ひんしゅくをかった、あのお菓子です。しかしなんで編み物にそんな名前が付いているのでしょうか??

編み方は難しくありません。

まず準備の段、1目目は糸を手前に置いて裏編みするように右針を入れて滑り目し、この目に糸を手前から向こうに引っ掛けます。いわゆるかけ目。次の目は普通に裏編み。この繰り返しです。


次の段は表面で、1目目は準備の段と同じように滑り目とかけ目をしますが、次の目は、前の段で作った滑り目とかけ目を二目一度の「表編み」にします。この繰り返しです。


次の段は裏面で、1目目は準備の段と同じように滑り目とかけ目をしますが、次の目は、前の段で作った滑り目とかけ目を二目一度の「裏編み」にします。この繰り返しです。


ポイントは、滑り目とかけ目のペアを1目とみなすということです。なお今回は、このサイトで裏(wrong side)となっているのを表に使います。上の写真では右側。


デザイン

この編み方、サイトにも、2色や3色でやらないと面白くないと、書いてあります。(針を細くしろとも書いてあります。)実際に試し編みしてみると、せっかくのツイード糸の効果が出ません。最初の構想を変えて、袖だけにこの編み方を採用することにしました。しっかりした編み地になるので、サドルショルダーにして肩の部分にもこの編み方が出るようにします。

編み始め

今回はヘチマ衿なので、衿は後で目を拾って編みます。後ろ衿を18cmとして、両側にサドル部分の半分(2.5cm)を加え、さらに前身頃として両側に2目を加えて40目で作り目して編み始めます。
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