メンズFishingVest(その4)


内側ポケット

さてポケットです。まずは、内側に入るポケットを編みましょう。すでに、別糸でマークしているところから編んでいきます。ネットに綺麗な写真付きで説明がありますが、英語だし動画でもないので、このブログでやや丁寧に説明します。

まず、写真①のように、別糸で編みこんだ目の下側の目のV字の右側の糸を拾って右針で通します。なお写真は全てトップダウンで編んだ方向から見たものです。つまり、画像の上が裾側で、下が首側です。
次に、写真②のように、別糸の上の目も同様にV字の右の糸を拾います。写真でわかるように、ポケットは、マジックループで編んでいきます。
写真③のように、別糸を抜きます。かぎ針を使うと楽に抜けます。

次に、下側の目を表編みします。それが終わったところが写真④です。そして、青い矢印で示した目を左針で拾って、右針で表編みします。元々の拾った目が19目なので、計20目になります。

続いて、上側の目も表編みにします。19目編んだら下側と同じように間の目を拾って編んで20目にします。その状態が、写真⑤です。

次に、下側の目を表編みします。ただし赤い矢印で示した最後の20目目は裏編みします。この目はポケットのサイドにあたる部分で、ここはガーター編みにするからです。

次の上側の目は、19目裏編みにします。これはポケットの前側の縁をくっきりするためなので、この段限りです。20目目も裏編みにします。これはサイドのガーター編みのためです。ここまで編んだ状態が写真⑦です。

以降、下側19目表編み+ガーター編み1目、下段19目表編み+ガーター編み1目、を繰り返して希望の長さ(=ポケットの深さ)まで編みます。写真⑧のようになります。緑の矢印がガーター編みの部分です。(もう片側のは写っていません)

これを倒したところ写真⑨です。赤い矢印で示したところが裏編みで、ポケットの前側の縁になります。

次にこの出来上がったポケット袋を裏に押し出します。写真10のようになります。
口の空いているところを、かぎ針を使って写真11のように剥ぎ合わせていきます。
これで出来上がりです。
表返すとこうなります。この写真は上側が首側です。

外側ポケット

これも、ネットに説明が載ってました。pick-up patch pocket という名前らしいです。その通りにやってみます。まず、ポケットの下側に当たるところの目を拾うんですが、その前に、縫針に別糸をつけて、拾う目の2目上の目のV字の右の糸に通します。写真12のようになります。長さはポケットの幅です。画像は上が首側です。これをやらなくてもいいのですが、いきなり水平に糸を拾っていくのは結構と難しいので、手間はかかりますがやったほうがミスしませんのでお薦めします。

次に、目の拾い方ですが、このマークした別糸の、2目下の穴にかぎ針を入れて、その上の横糸を潜らせて(写真13)、カギに新糸を引っ掛けて引き通し、右針に掛けます。こうやって最後まで目を拾っていきます(写真14)。
これを全目普通に裏編みします(写真15)。ポケットの裏面を編んでいるので裏編みです。

次の表面は、表編みですが、最初と最後の目は、生地から拾った目といっしょに2目1度に編んで、生地にくっ付けます。 まず最初の目ですが、写真16の赤矢印の目(V字の左側の糸)を右針で拾い左針に掛けて、2目1度の表編みをします。拾う目は今くっ付いている目の1段飛ばした上の目です。表編みの時だけ生地にくっ付けるので、1段飛ばしにするわけです。

表編みを続けて最後の目に来たら、これを編まずに右針に滑らせます。写真17の青い矢印の目が滑り目です。そして、写真18の黄色い矢印で示した目のV字の左側の糸を、左針で引っ掛けてて右針の乗せ、2目1度で写真19のようにバックループ(裏から糸をかけること)で表編みします。これで表編みの段は終了。以降裏編みと、最初と最後の目が2目1度の表編み、とを繰り返して希望の長さ(=ポケットの深さ)まで編んだら、伏せ目をして終了です。

編み上がりました。。矢印のところから左側のラインが1目左にずれてしまいました。途中で気が付いたのですが、自分用なので良しとしました。別糸がついたままですがいつ抜いてもかまいません。

出来上がり

ポケットを付け終わったら、見かけだけのボタンを付けて出来上がりです。写真では誤魔化していますが、裾周りが伸びてヒラヒラしてしまいました。前身頃の下端にカーブを付けたせいで、裾をしっかり止められないことと、裾の縁を縦編みのガーターにしたので胴周を伸ばしてしまったのかも、と思われます。が、全体としては合格です。ベストとはいえメンズなので毛糸は9.5玉760m使いました。10玉買ってたのでギリギリでした。


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