内側ポケット
さてポケットです。まずは、内側に入るポケットを編みましょう。すでに、別糸でマークしているところから編んでいきます。ネットに綺麗な写真付きで説明がありますが、英語だし動画でもないので、このブログでやや丁寧に説明します。
次に、下側の目を表編みします。それが終わったところが写真④です。そして、青い矢印で示した目を左針で拾って、右針で表編みします。元々の拾った目が19目なので、計20目になります。
次に、下側の目を表編みします。ただし赤い矢印で示した最後の20目目は裏編みします。この目はポケットのサイドにあたる部分で、ここはガーター編みにするからです。
次の上側の目は、19目裏編みにします。これはポケットの前側の縁をくっきりするためなので、この段限りです。20目目も裏編みにします。これはサイドのガーター編みのためです。ここまで編んだ状態が写真⑦です。
これを倒したところ写真⑨です。赤い矢印で示したところが裏編みで、ポケットの前側の縁になります。
外側ポケット
これも、ネットに説明が載ってました。pick-up patch pocket という名前らしいです。その通りにやってみます。まず、ポケットの下側に当たるところの目を拾うんですが、その前に、縫針に別糸をつけて、拾う目の2目上の目のV字の右の糸に通します。写真12のようになります。長さはポケットの幅です。画像は上が首側です。これをやらなくてもいいのですが、いきなり水平に糸を拾っていくのは結構と難しいので、手間はかかりますがやったほうがミスしませんのでお薦めします。
次の表面は、表編みですが、最初と最後の目は、生地から拾った目といっしょに2目1度に編んで、生地にくっ付けます。 まず最初の目ですが、写真16の赤矢印の目(V字の左側の糸)を右針で拾い左針に掛けて、2目1度の表編みをします。拾う目は今くっ付いている目の1段飛ばした上の目です。表編みの時だけ生地にくっ付けるので、1段飛ばしにするわけです。
表編みを続けて最後の目に来たら、これを編まずに右針に滑らせます。写真17の青い矢印の目が滑り目です。そして、写真18の黄色い矢印で示した目のV字の左側の糸を、左針で引っ掛けてて右針の乗せ、2目1度で写真19のようにバックループ(裏から糸をかけること)で表編みします。これで表編みの段は終了。以降裏編みと、最初と最後の目が2目1度の表編み、とを繰り返して希望の長さ(=ポケットの深さ)まで編んだら、伏せ目をして終了です。
出来上がり
ポケットを付け終わったら、見かけだけのボタンを付けて出来上がりです。写真では誤魔化していますが、裾周りが伸びてヒラヒラしてしまいました。前身頃の下端にカーブを付けたせいで、裾をしっかり止められないことと、裾の縁を縦編みのガーターにしたので胴周を伸ばしてしまったのかも、と思われます。が、全体としては合格です。ベストとはいえメンズなので毛糸は9.5玉760m使いました。10玉買ってたのでギリギリでした。