ブリオストライプのジャンパースカート

春用に、綿糸で2色ブリオッシュ編みの幼児用ジャンパースカートを編みました。寸法は、3歳児ぐらいのつもりです。ブリオッシュ編みなのでリバーシブルです。
編む前に作ったメモで編み方を説明します。赤い枠は後で拡大して説明する部分です。
主色は赤で、綿100%、5-6号針で23-24目/10cm、従色はグレーで、綿100%、4-6号で20目/10cmです。
4号針で編んだ時のブリオッシュ編みのゲージを図るために、試し編みをしました。ゲージは、20目/10cm、48段/10cmでした。ブリオッシュ編みは2段で普通編みの1段ですから48段は普通の24段に相当します。
トップダウンで編むタンクトップなので、編み始め(後ろ襟ぐり)から肩までは1パネルの表裏編み、肩から前身頃の襟ぐりが終わるまでは3パネルの表裏編み、そこから脇の下までは2パネルの表裏編み、脇の下からは輪編み、と4つのゾーンにわかれます。
2色ブリオッシュ編みは、1色目で1段編んだら編み始めに戻って2色目でもう1段編みます。輪編みの場合は、1週編んだら編み始めの位置に戻るのでそのまま2週目は色を変えて編めばいいので、2周で1セットと簡単です。しかしパネルの表裏編みの場合は、例えば1段目を赤で編んだら2段目は編み始めの位置に戻って白で編んで、編み終わったらひっくり返して裏から3段目を赤で編んで、4段目は編み始めの位置に戻って白で編む、と4段で1セットになります。
なので、例えば3パネルある2ゾーン目は、下の図のように編むことになります。赤の矢印は赤糸を黄色の矢印はグレー糸で編むことを表しています。また、①から⑥までは表面の編み、7から12までは裏面の編みになります。
2色ブリオッシュの表裏編みは、下のメモに書いたように編みます。
作り目のlongtailとは、指でかける作り目のことです。p1は裏編みを1目、k1は表編みを1目、sl1は滑り目を1目、yoはかけ目、brk1はかけ目と一緒に表編みを1目、brp1はかけ目と一緒に裏編みを1目、という意味です。針スライドとは、編み始めの位置に戻るという意味です。

さて寸法ですが、下図のように決めました。単位はセンチです。3歳児用ぐらいをイメージしたので、下にティーシャツを着るとして、襟ぐりや脇ぐりを大きめにしました。

まず、作り目を赤糸で作ります。後ろ襟ぐりの14cm(14×2.0=28目)に肩線の目と前身頃の目を加えて、下図のようにします。ブリオッシュ編みは端の目を考慮して奇数目にするので28を27目にします。27+2+2=31目作ります。
次は赤糸でセットアップ1段目を編みます。そして編み始めに戻って、白糸でセットアップ2段目を編みます。端まで編んだら裏返して、次からブリオッシュ編みの本番です。ブリオッシュ編みのメモに書いてある①②③④を繰り返します。
増し目は、赤の目でやることにします。具体的には、ブリオッシュ編みのメモの①段で、brk1の時に表編みをして左針から目を外さずに、次にそのままかけ目をし、さらに目を外さずにもう一度表編みして、最後に左針から目を外します。つまり1目から、表目、かけ目、表目の3目を作ることになります。②③④段では増やしません。そうすると下のメモのように目が増えます。この図は、マーカーに挟まれている肩線の目(白)の両サイドに増し目をした時の様子です。
さて、増し目は、肩線の両サイド、前身頃の襟ぐり、脇の下の3カ所でやるので、これらの増し目をどの段で入れるかを決めておきます。
まず、下のメモの左側に描いてあるように、増し目をしながら肩線を作って行くと肩が下がるのですがそれも予想して、寸法図を作ります。肩の増し目は○、襟ぐりの増し目は△、脇の下の袖ぐりの増し目は・、と記号を決めます。次に右側に書いたように4列づつ数字を書いておきます。これが段を表し、4つの列がブリオッシュ編みのメモの①から④に当たります。次にゲージから何センチ進むまでに何段編まないといけないかを計算します。それを段の数字の右側に書きながら増し目段をマークしていきます。まず、肩線を4cm増やすには、8目増やす必要がありますがこれは増し目を4回入れないといけないことになるので、1、5、9、13に○を書きます。この段で増し目を入れるという意味です。16段まで編むと3cm進みます(1ゾーン完)。次に24段まで編むと5cmに達するので、25、29、33、37に△を書き込みます。これが襟ぐりの増し目段です。40段まで編むと襟ぐりは終わりです(2ゾーン完)。さらに52段まで進むと11cmになります。次に脇の下の袖ぐりの増し目である・を53、57、61、65段に書き込みます。68段までで14cmになるので(3ゾーン完)、次からは輪編み(4ゾーン)になります。
ここまで準備したら編み始めます。1段編むごとに段の数字に斜線を入れていきます。16段3cmまで行ったところで、肩線の目を止めて前後身頃のパネルに分けます。その時に端の目が赤になるように、下図のように2目1度で編みます。
下の写真は40段8cmまで編んだところ。2ゾーンの終わりです。
ここで左右前身頃を作り目をしてつなげますが(3ゾーン開始)、前身頃と後身後の目数を数えて不足分だけ作り目します。また67段14cmで輪につなぐ時には(4ゾーン開始)、胴幅寸法を測って、希望との差分を脇の下で作り目します。それが下のメモです。ブリオッシュ編みなのでつなぎの作り目は奇数にします。
前身頃をつなげて、3ゾーンに入ったところです。
3ゾーンの終わり68段14cmまで編んだところ。
4ゾーンの開始、上のメモに従って脇の下をつなぐ時に7目作り目をしたところ。
輪編みになった状態です。この後は好きな長さまで2色で編んで、その後また好きな長さまで、1色で編みます。2色から1色にする時に、鎖目の数で5本に1本の割で増し目をしました。
編みあがって、一度洗って乾かした後の写真です。これは裏側です。
輪編みでブリオッシュを編んでいるとだんだんねじれてきますが、ブロッキング(濡らして形を整えて乾かすこと)の時に修正できます。
胴廻りは60cmを狙ったのに66cmになってしまいました。脇の下で輪編みにする時に、寸法を実測して不足分を作り目したのがいけなかったようです。ゲージを信用して、目数を測った方が良かったようです。ブリオッシュ編みは横に伸び縮みするので、大きい現物の方が小さい試し編みよりも誤差が大きくなるからだと思います。
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