トップダウンでタンクトップ(その1)

前作と同様のタンクトップを、今度はトップダウンで編んでみます。通常のトップダウンではなく、肩から編む変則トップダウンです。全く同じ形ではつまらないので肩を倍に広くします。また、編み地も2目鹿の子にします。正面の飾り穴もやめます。

毛糸は、ユザワヤのワールドセレクション「ギザガーデン3」です。エジプト綿100%、4〜6号針で標準ゲージは23目30段です。色は黄色。

実際のゲージは気にせずに、前作のボトムアップで編んだものと同じ設計の目数と段数で脇の下近くまで編んで行ってから、ゲージを図り胴周を修正することにします。
肩の作り目は、前作の倍の長さにしたので、16目とします。普通の指でかける作り目にしてもいいのですが、後ではぐ時にモコモコしてしまうので、暫定作り目にします。やり方は、この動画を見てください。
動画のように指で作り目を16目かけたら、ターンして1段表目(これが0段目)を編みます。これを1セットとして、1本の輪針(6号)に4セット並べて作ります。下の写真のようになります。毛糸玉は、4つ使います。
次の第1段目から10段までは、2つの後ろ身頃の向かい合う側の端の目の内側に、各段増し目を入れます。増し目は表目ならKFB、裏目ならPFBにしました。かけ目でもかまいません。この増し目をする側の端の目は、表面(おもてめん)を編む時は表目、裏面を編む時は裏目と決めておきます。見栄えを揃えるためです。また二目鹿の子編みなので、表面(おもてめん)を編む時は、前段と反対の編み目(前段が裏目なら今段は表目)、裏面を編むときは、前段と同じ編み目(前段が裏目なら今段も裏目)と覚えておくと間違えません。下の写真は10段目まで編んだところです。後ろ襟ぐりが出来上がりました。
次の11段目で、左右の後ろ身頃を24目の作り目でつなぎます。作り目のやり方はこの動画を見てください。作り目の前にマーカーを入れておくと目数を間違えにくいです。左後ろ身頃の糸で作り目をしその糸で右後ろ身頃を続けて編んでつなぎます。そのあと左後ろ身頃の糸は切ります。これで、3パネル、毛糸玉3つになりました。下の写真のようになります。
下の写真は、更に5段編んで16段目を編み終わったところです。やりにくいので短い輪針に変えました。次の段から、前襟ぐりのカーブを作ります。写真中に矢印で示しているところに2段毎に増し目を入れます。増し目は、端の目の内側に入れます。ここでも端の目は、表面を編む時は表目、裏面を編む時は裏目と決めておきます。
前襟ぐりを2段毎に増し目して、更に12段編んだところです。
前襟ぐりを各段増し目して、更に12段編みました。
次の段で、右前身頃を編み終わったら、その糸で8目作り目をして、左前身頃を続けて編んでいってつなげます。左前身頃の糸は切ります。これで毛糸玉は2つになります。
前身頃をつないでから6段、46段目まで編みました。前後身頃はそれぞれ76目になっています。次の段からはそれぞれの身頃の両サイドに、袖ぐりのカーブを作る増し目を入れていきます。
ここで後ろ身頃で実ゲージを測ります。幅で、76目/33cm(2.3目/cm)高さで46段/13cm(3.5段/cm)でした。身頃幅はあと11cm(片側で5.5cm)、袖ぐり高さはあと7cm必要なので、それぞれ12目、24段となります。
これに基づいて、袖ぐりのカーブを形作る増し目の入れ方を考えます。私はいつも下図のようなメモを作って考えることにしています。まず24段分の数値を2列に分けて書きます。これは表面と裏面を表しています。これを見て12目の増し目をどの段に配置するか決めます。丸印が増し目を入れる段です。16段目までは4段毎に、そこから最後までは2段毎に入れることにしました。あと4目足りない分は作り目にします。
袖ぐりの増し目を始めて24段編み終わったら次の段(通算71段目)で前後身頃の間に8目の作り目を入れながらつなげて輪編みにします。この時、ねじれないように注意して下さい。二目鹿の子は4目1組なので4の倍数の作り目なら模様もつながります。つなげてもう一段編んだところです。編み始めにマーカーを入れておきます。2段編んだらマーカーを越える時に編み目を不規則にしないといけないのに気付くためです。
輪で何段か編んだら、先に肩をはいでおきます。写真のように表面(おもてめん)を合わせて、別糸の目に針を通します。この後別糸を抜いて、かぎ針を使ってかぶせはぎにします。
表に返すとこのようになります。なぜかかぶせはぎがうまくいきませんでした。なんとかごまかしてはぐことができましたが、暫定作り目のやり方とかぶせはぎの組合せに問題があるのかもしれません。あとで調べることにします。
あとは、輪編みで胴体を編んで行きます。
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