トップダウン 二つの方法

世界中の編み物雑誌を飾る作品は、メーカーが研究を積み重ねた毛糸を使って、選りすぐりのデザイナーが生み出した、現代を代表する素晴らしい編み物です。例えば、下の写真は、BrooklynTweedのデジタル雑誌の表紙です。何気ないプルオーバー。しかしなぜか今風ですよね。自然っぽい色? 柔らかな編み地? 程よいルーズ感? 絞りの少ない袖? 大きな襟? モデルのメイクや着こなし?
で、これをトップダウンで編むとして方法が2つあります。写真から読み取るか、編み図やパターンを買うかです。
上の写真の例で言うと、編み図やパターンを買わずに得ることのできる情報は、下のもう一枚の写真と説明文です。

これから得られる情報は、以下のものです。

・編み地は woven 編み(竹や蔓などを編んだ時のような模様?)
・襟はタートルネックでゴム編み
・ウエストはちょっと絞って裾広がり
・袖も袖口広がり(ベル型)で長さは、ブレスレットの位置まで
・肩はセットインスリーブ
・写真のサイズはバスト98cm、ただし着ているモデルは84cm、つまり14cm大きめ
・でも推奨は、5cm大きめから10cm小さめ

タートルネックなので、トップダウンで編んで、何の問題もありません。写真と同じwoven編みの編み方をネットで調べてわかったら、あとは寸法を自分なりに決めさえすれば、編めます。トップダウンで編むのなら、寸法を測りながら編んでいくので、目数を気にする必要がなく、編み図やパターンを買わなくても編めるからです

しかし、woven 編みと言ってもいろいろあって、写真を見てもどんな編み模様なのかわからないとか(今回の写真がそうです)、このデザインは外形にその特徴があって自分で寸法を決めかねる(今回のデザインがそうです)ような時には、編み図やパターンを買わないといけません。
私としては、買った情報を公開はできないので、ブログでは、買わずにやる方法で紹介していますが、皆さんは、手に入るなら、編み図やパターン(あるいは雑誌)を買った方がいいと思います。
その理由は、
・寸法の詳細がデザインの今風を生み出していることが多い
・いいデザインを世に送り出すシステムを維持するためにはお金を出した方がいい
・気が付かなかった情報が見つかって自分の技術が上がる
からです。
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