簡単にカーディガン(その1)

年末からチビチビ編んでいたカーディガンが下の写真のところまで編みあがりました。糸は高級品(Brooklyn tweed)ですが、メリヤス編みの単純ななデザインです。でも編み方は、自分としては最新式のトップダウン編みのつもりです。
自分としては最新式とはどういうことかと言うと、以下の2つを組み合わせた編み方だからです。

①襟の縁編みから編み始めても襟ぐりが取れるセットインスリーブ(最近思いついた)
②肩を長く取れるセットインスリーブ(1年前に思いついた)
具体的には、下図のように4つの段階で編んでいきます。

①まず襟の縁を編みます
②次に肩線の目の両サイドに増し目を入れながら引き返し編みで襟ぐりを作りながら肩線を延ばしていきます
③希望の肩線に達したら前後身頃を分けて袖の開き分を編みます
④希望の開きに達したら袖の部分を拾い目して前後身頃をつなぎ、以降は袖の増し目を入れていきます
では最初から

自分用のカーディガンとして、基本寸法は下図のように決めました。
毛糸の標準ゲージはUS4号針で24目/10cmです。細めの糸です。US4は日本では5号針ですが、私はきつめに編んでしまうので6号針で編むことにします。それでもきつくなると想定してゲージは25目/10cmと想定しました。

そのゲージで、襟周り43cmは108目、これにカーディガンなので前たて部の重なりを10目足して118目で作り目をします。両端の5目づつをガーター編みにしてあとは2目ゴム編みで編んでいきます。2cmぐらい編んだらやめます。ちょうど下の写真の状態です。裏編み段で終わって次は表段としておいた方が後がやり易くなります。
次に、肩線の目を決めて上の図のように段マーカーを入れておきます。肩線は下図のように前後身頃のセンターに来るようにします。

次の段からは、肩線の目の両側にマーカーを入れてマーカーの外側に各段増し目を入れながら引返し編みをして、肩線を延ばしていきます。絵に描くと下図のようになります。

引返し編みはラップ&ターンでやります。後の段消しはしません。
増し目はKFBとPFBでやります。なので肩線の目の左側のマーカーは面倒ですが毎段ずらさないといけません。
引返し編みは、前身頃の25目を3当分して最初の1/3(8目)は各目毎に引返し、次の1/3(8目)は2目毎に引返し、最後の1/3(9目)は引返し編みなしとしました。襟ぐりを深くしたいなら各目毎引返しを多くして下さい。

2目毎に引返しとは下図のようにします。
前身頃の3分割とは下図のようなものです。分割の区切りめに段マーカーを引っ掛けて置くとわかりやすくて便利です。
各目引返し(1目毎引返し)のエリアが終わったところです。引返し編みなので左の肩線からできてきます。右の肩線は後ほど。
2目毎引返しのエリアが終わり、引返し無しのエリアまで編んだところです。これで左肩の引返し編みは終了です。
続いて右肩の引返し編みも同様に行います。出来上がると下の写真のようになります。
ここで肩線の長さを測ったら、ちょうど希望の11cmあったので次の段階に進みます。もし希望の長さに達していなければ、肩線の両側に各段増し目を入れて、希望の長さになるまで編み続けて下さい。

次の段階は、肩先を広げます。下図のように右前身頃、後ろ身頃、左前身頃の3つのブロックで編んでいきます。3つなので後ろ身頃と右前身頃は新しい毛糸玉をつけて編んでいきます。増し目は入れません。肩線の目は後ろ身頃に入れましたが、どちらでもかまいません。
そのまま、長さが3.5cmぐらいになるまで編んでいきます。次の段で、袖の部分を17目拾い目して前後身頃を編みつなぎます。これでまた1玉に戻ります。
下の写真は、拾い目をして1玉に戻ったところです。
その後は、下図のように、袖の端に増し目を入れて袖の目を増やしていきます。
最初の写真がそこまで出来上がった姿です。
コメント: 4
  • #4

    Shinohara (金曜日, 09 6月 2023 07:07)

    Georgeta-san

    scusa non è italiano... buona fortuna

  • #3

    Georgeta (木曜日, 08 6月 2023 21:22)

    Provero di nuovo...ho disfatto due volte

  • #2

    篠原 (土曜日, 03 2月 2018 16:32)

    みーきさん
    ややネタ切れになってきているのですが
    嬉しいコメントを頂いたので頑張ります
    ありがとうございました

  • #1

    みーき (土曜日, 03 2月 2018 16:04)

    初めまして、いつもこちらを拝見させていただいている、編み物大好き主婦です。
    自分がセーター編むのなんて絶対無理!と思っていましたが、付け替え式の輪針と出会って世界が変わり、編み物なのにパーツを編んで最後に接ぎ合わせるなんて面倒臭いと思っていたところでトップダウン式と出会ってセーター編の奥深さと可能性を感じました。日本ではまだまだ十分に紹介されていないトップダウンを深く探求して下さるこちらのサイトは、たくさんのヒントと実用的なアイディアをいただけて感謝感謝です!
    今回の最新式トップダウンも、今まで以上に肩から袖のラインがより自然に出せるようになるのではと期待しております。早速、次回のセーター編みの時の参考にさせていただきます。では!