ボトムアップでタンクトップ(その1)

綿糸でタンクトップを編んでみます。編みかたはボトムアップにします。袖があるとトップダウンの方が編みやすいのですが、袖がないベストやタンクトップは、襟ぐりと袖ぐりを設計しておけば、ボトムアップでも簡単です。しかも、襟ぐりの後身頃側を下げることができるので、夏用には適しています。最後に肩のはぎがありますが、タンクトップなら短いのでさほど苦になりません。

まず、概略デザインを下図のように決めます。涼しさを演出するために裾周りには切り込みを入れました。

このデザインに従うと、各ゾーンは以下のパネル数となります。もちろん輪針は1本です。そしてパネルの数だけ毛糸玉がぶら下がることになります。
①ゾーン5cm:2パネル
②ゾーン30cm:1パネル(輪)
③ゾーン8cm:2パネル
④ゾーン9cm:3パネル
⑤ゾーン3cm:4パネル
縁をゴム編みにすると冬っぽく(セーターっぽく)なくなるのでせずに、編みっぱなしにします。編み地は、メリヤス編みよりも肌への接触面が減る鹿の子編みにします。この方が縁もまくれません。同じ寸法だと鹿の子編みの方が、糸が多く必要なので重くなりますが、タンクトップなら糸の全体量が少ないのでそんなに重くはなりません。
そして、下図のように、襟ぐりと袖ぐりの減し目を設計しておきます。細かく考えずにエイヤーと決めました。ボトムアップで編むので、増し目ではなく減し目になります。
次に裾周りの切り込みを下図のように決めておきます。ここは増し目です。
鹿の子編みばっかりでもいいのですが、胴体を編んでいるときに単調だと辛いので、前身頃の中心に下図のように模様を入れます。頻度は、12段に1度にします。
増し目はかけ目、減らし目はSSKとK2togとします。その配置は下図の通りで、端の目の隣で減らします。
これで、頭の準備ができました。次は糸です。ユザワヤのワールドフェスタのヘアリーコットンを使います。綿78%アクリル22%です。綿100%より軽くていいかもしれません。標準ゲージは5-7号針で、20目30段/10cmと書いてあります。
トップダウンで編むときの作り目は、後ろ襟ぐりなのでせいぜい20cmぐらいですが、ボトムアップで編むと、作り目は胴周なので少なくとも80cmにはなります。つまり、ゲージの誤差が4倍出るので、ボトムアップで編む時は、試し編みして本当のゲージを測っておく必要があります。特に横幅、つまり目数の正確性が要るので、下の写真のように横長のスウォッチを作ってゲージを測りました。20目・34段/10cmで、横方向(目数)は標準通りでしたが、縦方向(段数)は鹿の子編みのせいで標準より1割多く編まないといけません。
1本の輪針に80目(40cm)の作り目を2つ、糸を別にして作ります。つまり毛糸玉を2つ使います。
裾周りの切り込み分5cmを編んだところです。作り目の次の段で、前身頃の中心にマーカーを入れておきます。模様編みを入れる位置を間違えないようにするためです。増し目をしたので、作り目から片身頃で8目4cm増えています。次の段から前後身頃をつないで輪編みにします。毛糸玉は1個になります。
下の写真は輪につないでから5週目を編んでいるところです。前後身頃のつなぎ目にマーカーを入れておきます。これが脇の下の線の位置です。このまま、12段毎に前身頃の中央に模様編み(穴)を入れながら脇の下まで編んでいきます。
コメント: 2
  • #2

    Hannah Caves (金曜日, 03 2月 2017 16:29)


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