今回の模様編みは体の中心線で左右対象でなかったので、身頃幅全部に渡って模様のパターンを描いて編み始めを見つけました。でももし左右対象なら下図のように身頃幅の半分だけ模様のパターンを描けば済みます。これに襟ぐりや袖ぐりの増し目をする位置を入れておきます。それと袖も同じ模様なら袖の増し目も入れておきます。図中の赤が袖、黄色が2段目からで後ろ襟ぐり、緑が15段目からで前襟ぐり、青が45段目からで袖ぐりの増し目です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=649x10000:format=png/path/s411534967dbe7c39/image/i10c881913760b9e5/version/1473123362/image.png)
トップダウンには下の図のように作り目の仕方で3ケースあるので、ここでトップダウンで編む時の地模様の編み方について整理してみます。
編み図通りの寸法で編む場合(=作り目の位置が決まっている)
上図のように幅全体の模様パターンを作っておきます。そして、どこに作り目の位置が当てはまるかを計算して割り出します。今回がこの場合で、作り目はBのケースでした。ABCどのケースでもやることは同じです。
編みながら寸法を決めていく場合
まず、作り目での模様パターンを決めて、それを展開してパターン図を作ります。Cのケースでは身頃の中心の位置が決まっているので、中心で模様がうまくつながるように考えて作り目での模様パターンを決めることができますが、ABのケースでは身頃の中心の位置が未定なので、中心でどのように模様がつながるかわかりません。そこで後ろ身頃の襟ぐり寸法(目数)は決めてしまわざるをえません。決めてしまっても短い寸法なのでゲージの誤差は大きく出てこないと思われます。
どちらの場合でも、作り目の位置が決まったら、あとは模様パターン図に従って編んでいきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=558x10000:format=png/path/s411534967dbe7c39/image/i8c488f30f447dc5b/version/1473123296/image.png)
脇の下を過ぎてしばらく胴体を編んだところで先に袖を編みました。別糸に休めていた目に針を通し、脇の下で胴体から8目拾い目をして輪編みにしました。4段毎に2目の減らし目を脇の下の延長線上の両側に入れて16段編んで、針を6号に変えて6段ガーター編みして伏せ止めして終了です。全く編み図通りです。下の写真のようになりました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=560x10000:format=png/path/s411534967dbe7c39/image/i57e35f463e1147d1/version/1473123307/image.png)
脇の下から68段編んで、針を6号に変え6段ガーター編みして本体を終了しました。途中で端糸は処理したので、あとは襟の縁と前立てだけです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=559x10000:format=png/path/s411534967dbe7c39/image/if613799d2efb8c3a/version/1473123317/image.png)
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