袖の増し目(その2)

ブログを始めて2年になりました。編み物を始めたけれど挫折しそう、という人をなくすため「トップダウンで編み図なし」を広めようと思い続けています。ブログでは、トップダウンの限界打破や編み図に代わる説明の仕方を見つけることを目指していますが、特に説明の仕方についてはいいアイデアが出てきません。ある日突然ひらめくのではないかと思いながら、これからもブログを続けて行きたいと思います。皆さんの応援(ブログを覗いていただくこととコメントをいただくこと)をお願い致します。

袖の増し目」では肩線が終わったあと袖の目に入る時に、増し目でやりましたが、いきなり大きく増し目はできないのでどうしても下の左側の図のようになってしまいます。今回は増し目ではなく、まず拾い目をすることにします。そうすると下の右側の図のようになるはずです。

そうすれば、下図のようにパーツに分けて編んでから縫い付ける時のように、最初の段を水平にすることができるはずです。

早速試し編みしてみます。まず3目作り目をしてから、真ん中の目を肩線の目として、その両側に各段1目の増し目を入れていき、肩の長さまで編みます。下の写真のようになります。試し編みなので、身頃側には増し目を入れていません。なので、前後の襟ぐりは垂直に下がることになります。(ここまで編むのに今回はKBFやPBFを使いました。糸が細いせいか編みやすかったです。マーカーの左側に増し目を入れるときに使いました。KFBやPFBで編んでマーカーを移動させるより簡単でした。)

次からは、もう一本糸をつけて前後身頃を別々に編みます。肩線の目は休めておきます。増し目入れません。身頃が2cmぐらいになるまで編んだところです。
この2cmは真下に落ちています。
そして、次の段で、前身頃側の2cmの部分から4目拾い目をして、休んでいる肩線の目にも針を通します。
つづいて、後ろ身頃側の2cmからも4目拾い、後ろ身頃を編み繋げます。
次の段で拾った目を1段編んだところです。これで袖の目の最初の4cmの水平部が終わりました。袖と身頃の境目にはマーカーを入れておきます。
次から6段は、マーカーの内側の目である袖の目の両端の目、の内側に1目増し目を各段に入れます。
そのあとは、袖の目の両端の目の内側に1目増し目を2段毎に入れていきます。下の写真は、それで7段編んだところです。
立体的にしてみると、袖がブクブクせずにすっきりとできています。増し目よりも拾い目の方がいいようです。ただし、写真に見えるように拾い目を輪編みにするところで角が立ってしまいました。多分マーカーを身頃の目の外側(袖側)に入れたのがいけなかったのだろうと思われます。身頃の目の一番外側の目の1目内側に入れれば、この身頃の一番外側の目が襟ぐり線としてうまくつながって、スムーズなラインになったのではと思われます。実際にやるときはこの辺りに注意したいと思います。
コメント: 2
  • #2

    篠原 (金曜日, 29 7月 2016 08:50)

    ふぐみさん
    うれしいコメントありがとうございます
    わきの下については今まで悩んだことはないんですがこれから気にとめておきます

  • #1

    ふぐみ (木曜日, 28 7月 2016 21:41)

    こんばんは!
    読んで、なるほどー!と感心しきりです。当方、セットインスリーブみたいなトップダウンのセーターが片袖を残すのみのところまですすんでおり、トップダウンっていいなー、ゲージをしっかりとらなくていいところが気に入ったのですが、私はわきの下のあたりのもこもこした感じが何とかならないかなーと思っていたところです。肩線のきれいな仕上がりに続き、わきの取り扱いについても、期待しています。