肩から編むカーディガン(その1)

肩はぎ線をマジックキャストオンで作り目して編み始めるトップダウン編みに挑戦します。手順は確認しましたが、本当にうまくいくかやってみます。
デザインは前作のキャップスリーブと同じような、ただし七分袖のカーディガンにします。取り敢えず肩の目数を前作同様12目とし、増し目の入れ方を下図のように決めて編み始めます。
糸はユザワヤワールドフェスタシルキーコットン、綿90シルク10%、4-6号針で22目28段/10cmです。6号針で編みます。
まず12目のマジックキャストオンを2セット作ります。試し編みの時は 目を安定させるためにこのあと1段表編みしましたが、本番ではしないので、以降編み始めるまで写真の矢印の目を外さないように気を付けて下さい。
この2セットの作り目を向かい合わせるため、まずワイヤーの方にずらします。
次に、針をワイヤーから外して逆向きにワイヤーの穴に突っ込みます。そして、1セットだけ針に移します。
針をひっくり返してワイヤーにつなぎます。これで2つのセットが向かい合いました。
更に針を上の写真の矢印のように入れ替えます。これで編み始めまでの準備が終わりました。それぞれの目の意味は下の写真の通りです。左前身頃ー左袖ー左後身頃ー右後身頃ー右袖ー右前身頃と編んでいきます。
編み地は、2段鹿の子にします。2段鹿の子は、おもて面を編む時は前の段と逆の目を編み、裏面を編む時は前の段と同じ目を編みます。面倒なようですがこれで逆にうらおもてを編み間違えにくいのです。
増し目のピッチは、前身頃襟ぐり、前身頃袖ぐり(=後身頃袖ぐり)、袖の両サイド、後身頃襟ぐりでそれぞれ4段毎、4段毎、2段毎、各段と違っているので、私は下図のようなメモを作って1段編む毎に消していきます。R(ライトサイド)はおもて面W(ロングサイド)は裏面で、黒丸が増し目を入れることを示しています。1段目は袖の目を1目増し目で作るということを表しています。3,4,5,6段が繰り返しになります。
1段目の説明と、その後の増し目を入れる位置を下図に示します。
青い丸が1段目のマジックキャストオンの目です。鹿の子編みなので、K(ニット=表編み)P(パール=裏編み)と順に11目編んだらマーカーを入れて、KFBで増し目して子目(太い青)を作ります。この目が袖の最初の目です。次に、針を入れ替えて(マジックループで)Kを編んでマーカーを入れます。マーカーの袖側の1目(黄色い矢印)は袖ぐり線の目なので、鹿の子編みとは独立で必ずおもて面ならK裏面ならPで編みます。以降、増し目を入れるのは緑の矢印の位置です。親の目がKならKFB、親の目がPならPFBにします。また、必ず左側に子目が出来るので、マーカーをまたぐ場合にはマーカーを入れ替えておきます。
6段目までマジックループで編んだところです。
ここでマジックループをやめました。こうなります。
10段目まで編んだところです。
18段目まで編んだところです。次の段で、間に4目足して左右の後ろ身頃をつなげました。
更に数段編み進んだところです。
マジックキャストオンで肩からトップダウンで編んでみましたがうまくいきました。最初の数段をマジックループで編むのがちょっと苦しいですが、くつ下を編み慣れている人には何でもないのかもしれません。
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