幼児ジャンパースカートMiniRuby

ブログも2年目に入ったので、編み方のわかり易い表現を目指してみます。

概要

幼児用サイズ90のジャンパースカートです。裁縫用の型紙から寸法を採りました。エンジ色っぽい赤の綿糸で編みます。5号針で、23目30段/10cm、やや細めの糸です。上部は袖なしでガーター編み、スカート部はメリヤス編みにします。衿ぐりや袖ぐりのカーブを作る増し目はお好きな編み方でどうぞ。私は簡単なKfbやPfbにしました。(この場合、親目の左側に子目ができるので、マーカーがずれるケースもあります。その場合は増し目をした後で、マーカーを親目と子目の間に移すようにしてください。)なお、増し目は端の目の内側に入れます。スカート部の増し目は、かけ目でやります。それを2段でやってしまいます。かけ目の穴が模様になります。縁は、最後に目を拾ってかぎ針でpicotを編み付けます。

外形

洋裁雑誌の型紙からおおよその寸法を採りました。トップダウン編みでは、後身頃の衿ぐりを下げることができないので、前身頃の衿ぐりを型紙寸法より1cmほど深くしました。

編み方

①16cm分の目数をゲージから計算し、それに4目足して作り目を作ります。4目の意味は、1目が肩線の目で1目が前身頃の目で、右左分で2倍になります。作り目の次の第1段目で、端から2目目の肩線の目の両サイドにマーカーを入れます。同時に、この段から肩線の両サイドに増し目を入れます。以降ガーター編みで各段で同じように増し目を入れます。前身頃の衿ぐり側には増し目は入れません。これにより衿ぐりが垂直に下がります。
②肩線の長さが3cmになったら、前身頃と後身頃を分けます。具体的には、編み始め端から編んで行って肩線の目の手前まで編んだら、マーカーを外して編むのをやめます。次の目(肩線の目)から新しい毛糸をつけてマーカーも外し、後身頃を編み進み、右肩線の手前まで来たら、マーカーを外し肩線の目を編んで、編むのをやめます。マーカーを外して、右前身頃をまた新しい毛糸をつけて編みます。一本の輪針に毛糸玉が3つになります。ここから③までの間は、袖ぐり側には増し目を入れません。袖ぐりを垂直にするためです。一方、衿ぐり側には増し目を入れてカーブをつけます。増し目を入れる位置は、衿ぐり端から1目内側です。滑らかなカーブになるように、増し目を入れる段のピッチは、最初は(ア)4段ごと、次に(イ)2段ごと、最後に(ウ)各段、そして(エ)作り目とします。各段数は適当に決めて下さい。(エ)の作り目は、衿ぐりを水平にするためのものです。私は(ア)を12段、(イ)を6段、(ウ)を4段やりました。この時点で、衿ぐりの深さは予定の7cmに達しましたが、幅は左右前身頃を足しても後身頃には足りません。その不足の目数が(エ)になります。私の場合、8目でした。
③そして、右前身頃を編み終わったところで、そのまま不足分を作り目します(写真1)。次に左針にのっている左前身頃の目を全て右針に移します(写真2)。裏目に返し、端についている糸で左前身頃を編み、作り目も繋いでそのまま同じ糸で編んで右前身頃も編んでしまいます。ということで、今まで編み始めは左前身頃の衿側でしたが、この段から、左前身頃の袖側に変わります。また、衿ぐりの真ん中の糸は切って、2玉で編んでいきます。そして④までは、前後身頃の袖口にカーブをつけながら編み進みます。カーブは、増し目を袖口端の目の内側に入れてつけます。私は1段おきに増し目を入れました。
袖口高さ10cm、胴周60cmになったら、前後身頃を繋いで、輪編みにします。糸も1本切って、1玉で編み進みます。増し目もしません。
⑤4cm編んだら、ガーター編みをメリヤス編みに変えます。
⑥メリヤス編みを1.5cm編んだら、胴周60cmを80cmにするために、均等に増し目を入れます。増し目は模様も兼ねて、かけ目にします。具体的には、1段だけ、「表編み3目編、かけ目1目」を繰り返します。1.5cmの位置が適当なのかどうかわかりませんが、ガーター編みが終わったところですぐに増し目段を入れると、ガーター編み下部が増し目段に引っ張られて広がってしまうと思うからです。でやや離れたところで増し目段を入れることにしたからです。次の段階からは、増し目せずにメリヤス編みしていきます。
⑦10cm編んだら、周長を80cmを100cmにあげるため、「表編み4目、かけ目1目」の繰り返しを1段だけ編みます。ここも10cmの位置がいいのかどうかわかりません。スカートの膨らみ方をイメージして適当に決めました。次の段階からは、増し目せずにメリヤス編みしていきます。
⑧メリヤス編みが全部で32cm高さになったら伏せ止めして終了です。この単調な区間を編んでいる間に、端糸の処理をしておくと良いでしょう。糸を付けたり切ったりしたので、全部で5本の端糸がぶら下がっているはずです。

縁飾り

袖ぐりと裾まわりに、かぎ針で目を拾って、picot を編み付けました。くどくなるかなと思い、衿ぐりはやめました。picot edge のつけ方はこの動画がわかりやすいです。

出来上がり

想像していなかったのですが、スカート部の膨らみは、増し目段にギャザーがよって、いい感じです。実際に着たらどうなるかわかりませんが。
ハンガーにかけた状態です。ガーター編み部が重さでやや伸びます。ブロッキングをしてない状態で、裾まわりのpicotがまくれあがり気味です。最後の3段ぐらいをガーター編みにした方がよかったかもしれません。
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